
WEB発信において、自社メディアとSNSは役割が大きく異なります。
自社メディアは「資産として蓄積される情報基地」であり、一方SNSは「拡散とコミュニケーションに強い場所」です。それぞれ単独で活用しても一定の成果は得られます。
しかし、この2つを掛け合わせると、発信活動は飛躍的に強化されます。誰かの悩みを解決する記事を自社メディアで作り、SNSでその存在を知らせます。そして、SNSで得た反応を基に記事を改善します。
この循環こそが、今の情報発信における最強の戦略と言えます。
多くの場合、SNSは一過性の情報が流れ続ける場所です。
投稿は数日、早ければ数時間でタイムラインの奥へと消えていきます。それに対し、自社メディアの記事はネット上に残り続け、時間が経つほど検索エンジン経由で価値を生みます。
しかし、良い記事を書いても、最初は誰にも見つけてもらえません。そこでSNSの力を借りて、初速のアクセスや共感を獲得し、検索だけでは届かないユーザーとの接点を作る必要があります。
またSNSは、読者の生の声や反応を得られる貴重な場所です。
「どんな悩みを抱えているのか」「どんな表現が届くのか」「何が求められているのか」。これらを観察し、記事やサイト改善に活かす事によって、より強いメディアへと育っていきます。
SNS運用で得られる気付きは、メディア運営にとって最高の材料なのです。
さらにSNSを活用する事によって、ファン化・信頼構築が加速します。
自社メディアは情報の信頼性を高めて、SNSでは発信者の人柄やストーリーが伝わります。つまり、理性と感情の両面から読者と関係を築けるわけです。
そして、その関係性が強くなるほど、紹介した商品やサービスが選ばれる確率は高まります。まさに「信頼」が価値に転換していく瞬間です。大切なのは、SNSをメインの戦場にしない事ですね。
SNSはあくまで自社メディアへの導線です。最終的に「自社メディアに資産を蓄積する」ことを忘れなければ、SNSで成果が出ない時期があっても大きな影響は受けません。
日々の小さな発信が、長期的な成果に繋がる仕組みを持つ事が重要です。自社メディアとSNS、それぞれが補い合って、強みを引き出し合う関係というわけなんですね。
発信者は「届ける場所」と「蓄積する場所」の両方を持つべきだと思います。両輪が回り始めた時、あなたの情報発信は大きな価値を生む資産へと変わっていく事が間違いありません。